2012.5.23〜29 ウィーン・ベルリン音楽鑑賞旅行

リタイア後の3大事業で、アートライフ(65歳以上のシニアコンサート主宰)、オーケストラ(チェロ奏者として)は再開したが、海外旅行のみ残っていたので実行した。手術直後は体調に自信がなく海外旅行はもうムリと思っていたが、みるみる回復し主治医やWOCの看護師さんからも全く問題ないので行くべきとの後押しもあり多少不安はあったが、これをやれば完全復活と思って挑戦した。
欧州は12時間かかるため飛行機のトイレ通いが人工膀胱の袋が2.3時間毎しか持たないので一番心配だったが、看護師さんからレッグバッグなるものを紹介され試供品をいただき使ったが、これにより数時間以上持ち今までのフライトよりトイレに行く回数が減ったほどで、また観光時にも非常に重宝したスグレものだった。
コンサートはバレンボイム指揮ウィーンフィルを2回(当初はブーレーズ指揮だったが病気のため交代) 、ラトル指揮ベルリンフィルラニクルズ指揮ベルリン・ドイツオペラでワーグナーワルキューレ(5時間)、そしてベルリン大聖堂でオルガンとトランペットの5つを聴き、いずれも大満足。体調や装具も全く問題なく聴きに来てホント良かった。
半年前は海外旅行なんて夢のまた夢だったけど、自分自身も驚く全快・完全復活を確信できた旅だった。ただ、スーツケースが重かったので空港とホテル間はタクシーを利用せざるを得なかったことが今までとは違うが病後を考慮すれば仕方ない。


クリムト生誕150周年なので久しぶりに写真のベルベデーレ宮殿(オーストリアギャラリー)に行き門外不出の「接吻」他を見た。さすがに混んでいたがやはり日本人団体客が多かった。また大好きなエゴン・シーレの絵もあって(昔来た時はは気づかなかった)この宮殿、暮れのクリスマスマーケットの時は屋台も出てすごくきれいに飾られる。この写真の右奥にある離れにブルックナーが住んでいた住まいがある。
クリムト:「接吻」の絵は以下参照(館内撮影禁止のため)http://www.salvastyle.com/menu_symbolism/klimt_der.html
ベルベレーデ宮殿から庭園越しの下宮とウィーン市街の風景

ウィーン国立歌劇場・・通称オペラ座 今回ここでは見なかった。

セセッションのクリムトも観に行く。ベートーベンの第九をモチーフに描かれた壁の絵が有名

バレンボイムウィーンフィルのカーテンコール。当初はブーレーズ指揮、PF:バレンボイムだったがブーレーズが急病でキャンセルしバレンボイムの指揮に代り彼の息子がシェーンベルグのVn協奏曲を弾いた。ブーレーズが見たかったが、かなりの高齢なのでもうムリだろう。

終演後、1週間前に東京で挙式し帰っていたウィーン在住の姪と待ち合わせ、隣の天皇陛下も泊ったという豪華ホテルのIMPERIALのCafeで食事した。姪のお薦めのホワイトアスパラが美味だった。姪のご主人は数年前こちらに来た時に紹介されたウィーンの日本料理店の経営者。



ベルリン・ドイツオペラ正面。まだ陽が高い。でもワーグナーの楽劇「ワルキューレ」は休憩2回込みで5時間もかかるのでホテル帰着は0時頃だった(開演:18時)。

自分の席からチケット越しにステージとオケピット

カーテンコール。最後の父ボータンが娘の裏切りを許せず眠らせてその周りに火を放つところ。10年前見た時と同じく本物の火を使った(カンテラで)。良く消防署が許可したものだ。

昼食はスタンドでベルリン名物のカレーソーセージ(Curry Wurst)。本当はビールだが一人の上昼間なのでコーラですます。

ドイツ連邦議会:ガラスの丸天井。予約しないと入れない。ネットで日時を予約しそれを印刷したものを見せて入る。

ガラスがふんだんに使われている。傾斜スロープでてっぺんまで歩いて行く。東京スカイツリーの高い方の展望台もスロープになっているとか。いつか比べてみよう。


絵画館でフェルメールを見る。2枚あると思ったら1枚のみ。係員に聞いたらにこやかにJAPANに貸出中とのこと。そういえば宣伝してたことを思い出した。かくして真珠の首飾りの少女は東京で見ることに。
ベルリン国立美術館展 2012.6.13〜9.17 上野国立西洋美術館。真珠の耳飾りの少女は、ほぼ同時期に東京都美術館マウリッツハイス美術館展で。

ベルリン大聖堂(旧東ベルリンにある)この周りの景色はすごくいい。

ベルリン大聖堂でのおるがん・とトランペットのコンサートを聴く

ベルリン・オリンピックスタジアム ヒットラー全盛時代にやった会場をWorldCup2006の決勝戦会場に変えた。ベルリンオリンピックでは前畑ガンバレの水泳が有名だが、弟の奥さんのお父さんは背泳で銅メダル。その前のロスでは金メダルだったなんて凄い!!

広い広い場内。コンサートの仕込中だった。なおプールは右の奥に当時のままで残っている。前回は見に行ったが今回は封鎖されていて見れなかった。

ベルリンの壁(イーストサイドギャラリー)。有名なソ連と東独指導者の親密関係を示すグロテスクな絵。
その晩聴くベルリンフィルの会場のフィルハーモニー

ベルリンフィルのカーテンコール。精力的で的確なラトルの棒とそれに応えた歌手陣・ベルリンフィルの熱演もあってすごい演奏。聴きに来て良かった。コンサートマスターの一人樫本大進の顔も見えた。途中で弦を切ったのでちょっとハラハラしたが、何事も起こらなかったような感じで対応していた。客席の日本人が今まで来た中で一番多かった。

帰国日:ベルリン・テーゲル空港  この空港今月末で閉鎖され新しい首都空港:ブランデンブルグ空港に移る予定だったが来年3月に延びたそう。ドイツでもこういうことあるんだ。首都に似合わずこじんまりしていて好きな空港だったのに。

ウィーン行きのヒコーキからベルリン市内。中央に大聖堂が見えたが。。バカチョンカメラではムリだ!行きもそうだったがウィーン-ベルリンのヒコーキ(行き帰り共に満席で200人くらい乗っていたと思うが)に日本人は自分ひとりだったのは珍しい。行きのCAに機内に入った時ニーハオと声をかけられたのはちょっとムーッ。それだけ中国人が増えたんだ!