20101231ベートーベン交響曲全曲演奏会:上野・東京文化会館

故岩城さんが始めた大晦日のベートーベンの交響曲全曲演奏会がまだ続いている。今年はあのロリン・マゼールの指揮なので出かけてみた今年の聴き納めのコンサート。忙しい大晦日にお客が来るのかと思ってたけど、いるんだねえ。結構の入りで特に若い人が多いのにも驚いた(ウィーンやベルリンは高齢者ばかり・・そういう自分もそうだけど)。
13時から1番と2番、4番と3番(英雄)、6番(田園)と5番(運命)、8番と7番をやって最後は22時25分から第9で23時40分終演。(間にそれぞれ1時間休憩あり)。演奏終了直後ブラボーや拍手で盛り上がったのは、勿論第9だが、7番と英雄もすごかった。やはり「のだめ」の影響か?
この演奏会のライブはネットで生中継&アジアの大学でも生中継・・日本は慶応の日吉キャンパス・・インターネットの先駆者:村井先生のバックアップだそう・・中国と韓国の名前はなかったが、さもありなん。。。。
マゼールは80歳だそうだけど、若い。全然元気。きれいな棒とこれ以上ない的確なアインザッツで各オケから参加した100名のオケも期待以上の熱演ですばらしかった(と言っても東フィルはテレ東の、東響はミューザ川崎でジルベスターコンサートなので、N響(弦のトップは皆N響)、読響、新日フィル、都響の人だろうね)。三枝さん(サンシではなくサエグサさん)の司会で休憩時、弦・木管金管のトップのインタビューもあり、マゼールが弦のボーイング・フィンガリング・弓のどの部分で弾くかを自身で指定した楽譜でやって、みんな戸惑ったとか言っていた。また事前の練習は毎日6時間を3日間やったとか。

JR上野駅公園口から文化会館

早く着いたので上野公園内を散歩。文化会館の裏(この写真の右側)にあの「坂の上の雲」でやっていた正岡子規記念球場があったなんて知らなかった。

水観音堂・・・NHKの「ブラタモリ」でやっていたね。

そして西郷さん

上野駅越しにスカイツリーが見えた。もう500mを越したみたい。

休憩時のホール。1時間休憩が4回もあると時間つぶしに困るが、外に出ることもできる(半券見せれば何回でも再入場可能)。飲み物も自販機がないのが不便だし、食事も場内の売店は長蛇の列なので持参した方が良かった。
自分の席から。下手(ヘタではなくてシモテ)はほとんど見えない。1stVnは2プルトまでしか。これで21000円・・日本は高い!!マゼールだからだし、普通のコンサートなら5回分だから仕方ないか?? その上ppで演奏時、空調音が気になった。





演奏者配置表:第九は101名の豪華版。弦はこれだけ多くてもアンサンブルはバッチリだった。素晴らしい!
コンマス:篠崎さん、1stVnの2プルト内側に川田さん(うちのオケで以前シベリウスを弾いて頂いた)、松田さん(土曜コンサートに海野さん(Vc)の回に出演、新人演奏会に出演した高井さん、2ndにうちのオケのトレーナーの横山さん、チェロに海野さん等知った顔の人がいたのが嬉しい(双眼鏡で見たけど高井さんは見られず未確認)。弦・木管のトップ(Ob:古部さん・・新日フィル、Fl:一戸さん・・読響)は全曲弾いていてすごい!聴く方も大変だけど弾く方はもっと大変だ!!Vcの木越さん・古川さん、Vaの店村さんなんて、ついこの前カーネギーホールで小澤さん復帰コンサートのサイトウキネンに出ていたのにねえ。時差ボケなんてないのかな。音楽家もやはり体力勝負なんだ。

第九のカーテンコール。第九はソリスト3人がひどくて興ざめ。出演者はあえて書かない。コーラスも男声が急いだり声がさがったりしてちょっとね。1から8番までのオケの好演が台無しだよ。例によって終わった途端すごいブラボー、歓声だけどひどかったソリストには私はブーイング。でも最後まで素晴らしい統率力でオケを導いたマゼールには大拍手。ホント80歳??カリスマ性もある凄い指揮者だ!!

帰宅・閑散とした地下鉄銀座線上野駅。丁度新年になる0時ちょっと前に乗れたけど、年が変わる頃なので乗ってから娘に家の近くの駅まで迎えに来てもらおうとメールしたけどなかなかつながらなかった。CMでこの時間帯は避けてくれをやってたけど本当なんだ。